2017年07月10日

裾野市談合 元社長に懲役1年6月求刑 静岡地裁公判

 裾野市発注工事の予定価格を職員から聞き出し、同業者と談合したとして、公契約関係競売入札妨害と談合の罪に問われた建設会社元社長(52)と、元社長の姉で談合罪に問われた同社元役員(57)の論告求刑公判が10日午前、静岡地裁(佐藤正信裁判長)であり、検察側は元社長に懲役1年6月、元役員に懲役1年2月を求刑した。判決は9月8日。

 検察側は論告で、両被告の行為を「入札制度に対する市民らの信頼を損ねる悪質な犯行。(建設会社の)利益を最大化するためで、酌量の余地はない」と指摘した。

 弁護側は同業5社の担当者全員を起訴猶予とし、2人だけ起訴した点を挙げ「不公平で差別的。2人の談合への関与は、他業者より明らかに低い」とあらためて談合罪の公訴棄却を求めた。この点について検察側は「談合で利益を得られたのは(被告の)建設会社のみ」などと主張した。

 起訴状によると、元社長は2013年10〜11月に行われた2件の入札で、元裾野市建設管理課長の男性(58)=官製談合防止法違反の罪で有罪判決が確定=から予定価格を聞き、元役員とともに他の5社と談合して、不正に落札したとされる。



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